EC-CUBE4.0.5と4.0.5のリリースとマイナーバージョンアップサポート
2020年の10月現在のEC-CUBEの現状はどうなっているでしょうか?
今年に入ってEC-CUBE4系のマイナーバージョンアップが数回実施されています。
EC-CUBE4.0.3が比較的長かったのですがここ数ヶ月で4.0.4、4.0.5とマイナーバージョンアップが2回されています。
もともとEC-CUBE4はPHP7.2以上推奨されていましたが、PHP自体のバージョンも7.3、7.4とバージョン上がるにつれEC-CUBE4もそのままではエラーが発生するためEC-CUBE本体もPHPのバージョンアップに合わせて今後もマイナーバージョンアップは継続的に実施されていくと思います。
EC-CUBE4.0.4と現時点で最新のEC-CUBE4.0.5バージョンアップの内容を公式サイトから見てみると、
EC-CUBE4.0.4の更新内容
– PHP7.4のサポート
– SameSite属性の仕様変更への対応
– ユーザ独自プラグインでスキーマのアップデートに対応
– TemplateEventの拡張
– Customizeディレクトリでservices.yamlが定義できるように拡張
– Customizeディレクトリでmessages.yamlを定義できるように拡張
– ディレクトリトラバーサル脆弱性の修正
不具合の修正の一部として、
- 商品別税率機能が適応されない場合がある不具合の修正
- Basic認証時、特定のブラウザで真っ白の画面となる問題に対応
- 会員登録でポイントが入力されていない場合にエラーとなる問題への対応
- MySQLでお取り寄せが使えない問題を修正
- ルート以下ディレクトリにインストールした場合お気に入りに登録できない問題の対応
PHP7.4対応が一般ショップオーナーにとって大きな変更で、不具合も一読すると結構致命的な不具合もあったことが分かりますのでそのあたり含めバージョンアップは検討されるのがいいかと思います。
EC-CUBE4.0.5の更新内容
・プラグインの Symfony Bundle 対応 #4664
・プラグインのエンティティを拡張できるように対応 #4638
・管理画面の検索機能をDateTimeTypeに対応 #4619
・プラグインのテンプレートを上書きできるように対応 #4527
・複数配送時に在庫数が減らない不具合を修正 #4588
・管理画面トップ 売上状況が9時間ずれる問題修正 #4465
マイナーバージョンアップについて
そもそも現在EC-CUBE4.0.3をお使いの場合どうすればいいかですが、公式にマイナーバージョンアップ用のプラグインEC-CUBE4.0.4へのアップデートプラグインやEC-CUBE4.0.5へのアップデートプラグインもリリースされていますが、もともとEC-CUBEはプラグインインストール時にメモリの消費が激しくまた時間もかなりかかるため、低スペックのサーバだと通常のプラグインでさえエラーが出ることが多いので、プラグインでマイナーバージョンアップをそのままするのはエラー出た時のリスクを考えると厳しいかなという意見になります。
ではどうすればいいでしょうか。
当方でも今後このマイナーバージョンアップのサポートをしていきますが、いくつか方法は想定済なのでもしマイナーバージョンアップを検討中でどうしたらいいかわからない方はご相談くださいませ。